ニキビの分類
通常のニキビは、尋常性座痘という診断名がつけられます。
このうち膿庖か?主体なものは膿庖性座痘と呼は?れます。
新生児のニキビ
新生児は3ヶ月以内は皮脂の分泌が活発です。
生後2週間から4週間に頬が赤くなり、生後6ヶ月まで続くことがあります。
昔は胎児由来の男性ホルモンが原因と考えられましたが、皮脂腺管の閉塞ではなく
汗腺の閉塞がまだ未熟なのが原因であり、それに伴う炎症だと分かってきました。
生後1ヶ月後に汗腺が正常に機能し始めるとニキビはなくなるという報告もあります。
ほとんどの場合は軽症であり、放置しておけば大丈夫です。
ただし乳児湿疹と誤診されステロイド外用薬を処方された場合、ニキビが悪化するので注意が必要です。
この他にも新生児だけでなく生後3ヶ月から18ヶ月の乳・幼児期に発症するタイプもあります。
男児のほうが女児よりも4倍多く、発症部位のほとんどが顔面です。
大人に見られるニキビとまったく同じ症状で、両親のどちらかに中等度以上のニキビがある場合が多いのですが、まだ関連ははっきりと分かっていません。
この場合は、成人と同じ治療をしますが、3歳を過ぎても治らない場合は、なんらかの内分泌異常がある場合があるので、精査する必要がでてきます。
男性ホルモン性ニキビ
男性ホルモンがたくさん出ることで多毛症、月経異常、男性型脱毛など男性化徴候ともに、ニキビができることがあります。
血中アンドロゲンを測定し。原疾患の治療を行います。
機械敵刺激によるニキビ
生理的ではなく、機械的な刺激によってニキビができることがあります。
たとえばスポーツ選手のヘッドバンドの下にできたり、フットボール選手のアゴヒモの部分にできたり、様々な箇所にできることが報告されています。
まだはっきりとした原因は分かっていませんが、小さい外傷などにより毛包開口部の角化になっているという説があります。
またよく知られているようにニキビをいじると悪化することから炎症が強いニキビがよく見られます。
これはほとんど若い成人女性の顔面で、心理的にいえば感情を隠そうとする防御反応の1種であることが分かっています。
治療でニキビの発症が抑えられたとしても、ニキビ跡として残る場合もあります。
ニキビの分類関連ページ
- ニキビの診断
- お医者さんがニキビを見る場合の診断
- ニキビの種類を知ろう
- ニキビの種類を知っておこう
- 世代別のニキビ
- 世代別でわかるニキビの症状
- ニキビに関する体質と遺伝
- ニキビに関する体質と遺伝